寿命を縮める「座る」はやめましょう
リモートワークが推進されるよりも以前から座っている時間が最も長い人種として日本人が挙げられるそうです。
このブログを読んでいる貴方も現在座っているのではないでしょうか。
座っているときの人間の下半身はほぼ無可動無緊張の状態で、そのバランスは体幹の筋肉に依存します。
慢性痛に苛まれ、血流は滞り、心疾患や関節痛、メンタルヘルスの異常をきたす原因となります。
一本で寿命を5分30秒縮めると言われる喫煙と同様で、座位は1時間で22分寿命が縮まると言う研究がオーストラリアで発表されています。
一日平均9時間は『座る』ことに費やしている現代人にはその習慣の見直しが必要です。
目次
【座っている状態のメカニクス】
一般的なイスでの座位の場合は無意識の習慣では
・膝関節は曲がって
・股関節も曲がって
・腰椎~頸椎は弓なりに湾曲し
・肩関節は前方に巻き縮んでいて
・頭は前方に変位しています
そしてこの見るからにいびつな重心の身体をお尻だけが9時間支えている構造になっています。
修行です。
特に前方に縮こまった胸部や首の前面部はコリなどの症状の他にも内部に深刻なダメージを与えます。
【座ることの悪影響】
・顎関節症
・首や肩のこり
・呼吸の低下
・心疾患のリスク増加
・腰痛
・糖尿病
・骨盤機能不全
・膝痛
・下肢のむくみ
・しびれ
・ブレインフォグ(あたまのモヤモヤ)
【創造力が60%もあがると言われている】
有名な話ですが、ジョブズはこれにより、歩きながらのウォーキングミーティングを取り入れていたようです。
海外ドラマなどでも、優秀なビジネスマンが、歩きながら場面が切り替わるごとに思考し、アイディアを出しているシーンがあり、かっこいいですよね。
長時間の座位はリラックスする反面、効率が下がることがあるので、改善するメンテナンスを取り入れるといいです。
【寿命を延ばす!?座位のメンテナンス】
では、私たちはどのような対策をしたらいいでしょうか。
①不要な座る習慣を無くす
②30分ごとに2分は動く
③なるべく良い姿勢を優先する
④毎日10~20分のメンテナンス時間を設ける
順に説明します。
①不要な座る習慣を無くす
①の不要な座る習慣ですが、そのまま「必要な時だけ座る」です。
言ってしまえば、立って出来ることは立ってやろうの精神です。
考えごとや、ドリンク休憩、出来る人はPC作業もスタンディングデスクでできると思います。
イスに座って考え事をしている時間も不要なのかもしれません。考えるときは歩いて考えてみましょう。
②30分ごとに2分は動く
②に関してはポモドーロテクニックが有効かと思います。
30分でタイマーを仕掛けて、鳴ったら立って歩いたり軽いスクワットなどを織り込むといいでしょう。
取り組んでいたタスクが終了していなくても休憩をはさんで歩きましょう。
むしろ効率が上がるかもしれません。
③なるべく良い姿勢を優先する
③ですが嫌というほど見たことがあるこの姿勢。
よくあるPC作業での、体の負担を極力減らす意識して、いい方向に向けましょう。
④毎日10~20分のメンテナンス時間を設ける
④毎日メンテナンスの時間を10分から20分。
ストレッチポールや筋トレを利用して背筋を伸ばしたり下肢の筋肉を活躍させたりしましょう。
※ポイントは0か100か思考ではないということ。時折これらを混ぜるように意識する。毎回でなくてもいい。
【現代人への警告】
現代人とは今の10代~60代の働く世代に当てはまる人達です。
昔は労働と言えば足を使い、力を込め、全身を使って働いていましたが、多様性の一方で座ったまま働くことが出来るようになりました。
確かに稼ぐことは出来るかもしれませんが「煙草を吸えば集中できる」と言っている人たちと何ら変わらない事態が待っています。
緩やかに寿命を縮めないためにも座っている時間を見直した方がいいかもしれませんね。