【整骨院、整体院、接骨院の違いって知ってる?】
第二話「36歳おじさんは、針灸接骨の免許を持っている」
ご利用したことのある方もいるのではないでしょうか?
腰痛や肩こりは多くの人が悩んでいる体の痛みといえます。
そんな時、病院と合わせて選択肢にあがってくるのが整骨院、整体院です。
「整骨」「整体」「接骨」の違いはご存知でしょうか?
- 第二話「36歳おじさんは、針灸接骨の免許を持っている」
- 【整骨(せいこつ)&接骨(せっこつ)は同じ】
- 【整体院は無法地帯】
- 【理学療法士が整体院を開いているパターンが増えている】
- 【上手な利用方法】
- 【正直な意見】
【整骨(せいこつ)&接骨(せっこつ)は同じ】
まずはここから。
本来は「接骨(せっこつ)」が正解です。
法律で決まっています。
「整骨」は実はグレーな表記です。
接骨院は「柔道整復師」という国家資格保有者が施術をする場所になります。
開業する場合、柔道整復師は医師ではないので、看板などに表記するワードに
「医療をイメージさせるものはNG」という法律があり以下のようなワードはNGです。
「医」「科」「整形」「外科」「治療」
このようなもので、「整形」をイメージさせる「整骨院」は法律違反です。
しかし実際は数多くの店舗が「整骨院」としているので、もはや取り締まることはないと思います。
【整体院は無法地帯】
整体院は資格無しで誰でも開くことが出来ます。
整体というのは民間療法全般を指し、明確な定義はありません。
「もみほぐし」「アロマサロン」「カイロプラクティック」「足つぼ」「骨盤矯正」
こういうのがほとんど整体として括られてもいいでしょう。
先の柔道整復師もいないので資格に伴う法律もありません。
なので「整」のワードも使えます。(おかしな話ですが)
よく○○カイロプラクティックとかがありますが、日本には公的にカイロプラクティックを認可していないので「資格」ではなく「修了」ということになります。
1週間程度で修了できるものもあるようです。
では整体院が悪いかと言えばそれは違います。
【理学療法士が整体院を開いているパターンが増えている】
理学療法士は、いわば病院に仕える職業で、その資格効果は病院内でしか発揮できない法律になっています。
当然その技術は「理学療法」となるのですが、整体院を開いて「理学療法」を提供しなければ法的にOKなのです。
「骨盤矯正」や「マッサージ」などは民間資格なので理学療法ではありません。
理学療法士が施術する骨盤矯正なんてめちゃくちゃ効きそうですよね。
実際かなり勉強されているので下手な整骨院の柔道整復師より腕が良かったりします。
【上手な利用方法】
・まずは「整骨・接骨院」を選択することをおすすめします。
整体院はハズレると大外れですが、私の意見としては整骨接骨院では大外れということはないでしょう。
・クーポン割をHPに載せている院はやめた方がいい
あとお試しキャンペーンとかですね。
自分の身体を診てもらうのに「お試し」とか怪しすぎませんか?
歯医者さんや病院で「まずはお試し500円引き」とか「今だけ初回料無料」とかあっても嫌ですよね。
リラクゼーションサロンとかならいいですけどね。
・慢性症状を診てもらうときは4回~12回くらいを目安に通う
本来、整骨・接骨院は急性症状を扱うところですが、慢性症状の相談が9割です。
中には一発で治った!!という話も聞きますがそれは「治った」のではなく「症状が緩和した」のです。
一時的な変化で満足ならばそれでもいいのですが、人間の身体は3ヶ月しないと組織が変化しません。ダイエットなどもそうですよね。
・明らかな痛みの時は病院へ
特に50歳以降や高齢者の場合は骨に異状がある場合があります。
基礎疾患がある場合は、それが悪化していることで体が痛くなあることもあるので、明らかに痛いときはまずは病院へ行ってください。
異状がない、もしくは経過観察であれば改めて整骨・接骨院を受診しましょう。
【正直な意見】
整骨や針灸は「代替医療」といわれるものです。
その実「カイロプラクティック」も代替医療です。
なので柔道整復師は国家資格だと偉そうに謳っていてもカテゴリーは同じなのです。
医療に替わる選択肢の一つということで注目されています。
裏を返せば「現代医療でどうにもできなかった」ものを扱うということ。
これは医学的に「治癒がない」ともいえます。
原因が分からなかったり、治しようがないものなどを「緩和」(治癒ではない)するためのカテゴリーなのです。
つまり「整骨・接骨院」に治すことを求めるのは本来ではないのです。
あくまで緩和をしてもらい、自分自身で治る力を向上させるように努めないと本当の意味での「治る」は来ないでしょう。
運動・睡眠・食事が重要なのは言うまでもありません。
おわり